子供の病気とホメオパシー・下痢・とびひ

セルフケア 子供の病気  PART3  ケース・さまざまな場面で ・下痢・とびひ・そのほか
セルフケア 子供の病気  PART3  ケース・さまざまな場面で

子供の下痢

子供は突然病気になります。今朝も朝8時に電話が鳴りました。SAHHOセルフケア講座を受講されているお母さんからです。

ご自分の子供のことではなく、お友達のお子さんの急性症状についてのご質問でした。サンマをたべさせてから、下痢が続いているけど、本人は元気にしている、何かレメディはないか、という内容でした。

子供さんを診ていないし、責任もとれないので、当たり障りのない緊急レメディの紹介になりましたが、どんなアドバイスであっても、子供が何らかの症状を起こしている時の助言は、助かるものです。

下痢止めの薬ならマツモトキヨシや医者でもとめればいいのですが、ホメオパシーのヒットを自分で体験したかたは、家族にも使いたくなるものです。そのためにもセラピールームSAHHOではセルフケアでレメディを使いこなせるように勉強会をしています。

さて、サンマで下痢、これは子供が今まで食べたことのない新しい食材に対してのアレルギー反応のような感じです。魚という異種タンパクからのアレルギーですから、ファーストチョイスはArs.ヒ素です。自己と非自己の峻別がこのレメディのテーマです。

この子供さんの下痢がその後どうなったのか、そのうちSAHHOセルフケア講座で報告があるでしょう。選んだレメディの効果がどんなふうだったのかを、それぞれが持ち寄ったケースで話し合うのです。SAHHOは個人の体験を大切にしています。選ばれたレメディが自分の場合には効果がないにしても、癒しの時を共有できる大切な時間だからです。

レメディ選びはオーダーメイドではありますが、孤独な癒しは自分にとっても他の人にとっても少しも広がっていきません。なにがしかの癒しの場を共有をすることでホメオパシーの素晴らしさにより一層のみがきがかかるのです。

これも、ホメオパシーレメディが森羅万象に源を発することに起因するのでしょう。人もまたその森羅万象の一つなのです。生きとし生けるものすべてが私たちの体をつくり、生かしてくれている、その根源的なエネルギーのありようを、ホメオパシーレメディは静かに伝えてくれます。

レメディを使う私たちはその効果に目を見張るだけではなく、何かしら大きくたっぷりとした温かい手に包まれ守られている至福を感じ、敬虔な思いにいつも打たれます。その時に、癒しをつかさどる見えない導きに素直に感動する気持ちが沸き起こるのを抑えることはできません。ホメオパシーの最小投与の原則を守りながら使うことの大切さもまた、こうした境地に至るときの大きなポイントになるのは言うを待ちません。

たとえ急性症状であっても、レメディをきちんとえらべれば、一粒でいいのです。これは「大したこと」です。


子供の下痢・後日譚

「サンマを食べてから1w下痢が続いている、でも機嫌はいい、という子供の下痢にレメディは何を使えばいいか」

というご質問に、魚という異種タンパクで起きた下痢だから、ファーストチョイスにArs.ヒ素のレメディを、という記事を先日アップしました。後日SAHHOセルフケアSSCでその結果を聞く機会がありました。

このお子さんは1歳前後の乳幼児だったということ、水っぽくぽっちゃりとしているということ、がわかりました。それで、まずArs.を3回試して改善がなかったので、Calc.カルクカーブ牡蠣のからのレメディをあげたところ、1回で下痢が終わったという報告でした。

このケースのように、歯の生え始めた乳幼児でぽっちゃり型にはどんな症状にもCalc.が効果をあげてくれます。あたかもその子供の根本体質治療薬のような働きをしてくれるレメディです。

そのほかにも歯のはえ始めのお子さんに効くレメディがありますので、参考にしてください。ここでみるとCham.カモミラのレメディが万能選手のようにも見えてきますが、歯や骨の基本的な構成要素でもあるCalc.もとても大切です。歯が生え始め、母乳と別れる時がもう目の前に迫っている母子の別離の時間のための大切なレメディです。

カルク・カーブ
生歯が困難で遅い場合に。冷たい空気や、何か暖かいもの、又は冷たいもので痛みが悪化する。太ってぽっちゃりしていて食欲が旺盛なタイプの赤ちゃんに。

カモミラ
生歯時期の痛みや熱や、非常に気難しくなる時に特に重要。他の徴候が強く現われていない場合に限る。しばしば、片方の頬だけがほてり非常にイライラする。抱かれている時だけおとなしい。この時期の典型的な下痢にも有効。

アコナイト
カモミラが作用しない時に

ベラドンナ
カモミラが作用しない時に

ブライオニア
カモミラが作用しない時に

ナックス・ボミカ
カモミラが作用しない時に




セルフケア 子供の病気 とびひのケース
とびひは飛び火ともかきます。子供さんが虫さされや他のけがで皮膚に異変が起き、それをかきむしったりしたあとに、細菌の感染で体じゅうに痒くて赤い発疹ができ、ジクジク膿んだり、かゆみで眠れなくなったり・・・

とても困る症状ですが、この時にお母さんがいろんなレメディを使っても一向に症状が治まらなかった子供さんがいました。

ほとほと困り果てて相談にみえたのですが、同種療法ということを忘れさえしなければ、とても簡単に解決できるシーンでもあります。

そのお子さんの全体上を観察すると、人見知りでお母さんの後ろから様子をうかがう子でした。家の中ではむずがるけど、外遊びが好き、湿しんから染み出ている液体は黄色っぽくて・・・

そうなるとこれはもう、Puls. です。

お母さんの観察はどんぴしゃりでした。一粒ずつを3日間与えたら、こんなにいやなものが体にたまっていたのかと思いわれるほど汚くどろどろしたものが皮膚から出てきて、それが終わったら一枚皮がはがれたようにきれいな皮膚が再生されました。

あれこれレメディを対症療法的に選んでいては、これほどまでの治癒はなかった例です。

似たものが似たものを治すのですから、いつも全体像を観察してレメディを選ぶことが何より大切だということを教えてくれるケースでした。