最少投与の法則(The Minimum Dose)
~ハーネマン~
「レメディは最小限でなければならない」
過剰な投与は有害である。
体は過剰な薬物を体内から押し出すために、貴重な時間とエネルギーを浪費する。
それはただ治癒を遅らせるだけなのである。
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私たちの体には、恒常性を維持していくための、たくさんの機能が備わっています。
ホルモンや酵素を例にとってみても、極めて最少でありながらも、その働きは侭大です。それによって体はあらゆる器官が調和の取れたものになっていくのです。
現代医学の新薬は、体に取り入れられた時には、強制的な化学反応を体にとって代わって起こし続けます。
その結果、体が薬に依存していく道筋をたどることになり、次第に薬への依存状態が生まれていきます。
これに反して、ホメオパシーレメディが行うことは、体に必要な生体的化学反応を、自分の体で起こしていけるように刺激を与えることなので、体自体が自分の力の及ぶ範囲内で健康に代わっていきます。
ホメオパシーレメディーの行うことは、このように自然なメカニズムを構築していく手助けをすることなのです。
そのために、ホメオパシーレメディが体に入ると、体の病的機能不全を起こしている原因をみつけ、それを根本的に解決していくことになります。
いわば病的な機能不全が一体どういう形で滞っているのか、体内の生物化学的な部分で単に不全を起こしているにすぎないのか、それとも恒常性を維持していくときの材料不足なのかを根本的に解決していくことになるのです。
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