Coccコキュルス(インド毒麦)
インディン・コクルス(インド毒麦)は別名「看護士のレメディ」とも呼ばれていて、病人の介護に疲労困憊したかたに用います。毒麦とあるのでイネ科?と思われがちですが、つる性のつづらふじ科の植物です。聖書にある毒麦とは違います。

さて、このCocc.ですが、昔から南インドでは漁師さんが海にまいて魚を気絶させ漁をしていました。魚が並行感覚を失ってふらふらになるところを捕るのです。猛毒のピクロトキシンのなせる技です。

この猛毒がレメディになると乗り物酔いやつわり、時差ボケ、不眠からくる気疲れ、方向感覚の喪失などの使われます。

とりわけ肉親の介護に精魂尽きはてぐったりしながらも、なぜか無性にビールが飲みたくなるようなかたに使われます。

このタイプの症状は腰痛を伴い、時間がゆっくりと過ぎ去る感覚や、卵の匂いで吐き気や気分が悪くなったり、強いめまいがあったりします。喉に何かがつかえている感じがあったり、あまりにも衰弱しているので飲み下すことすらできなかったりもします。胃の中がぽっかりとくぼんで空っぽな感じもします。
めまいは寝ても覚めてもよくなりませんし,動くととても悪くなったりします。

吐き気は口の中に金属的な味がしたりするのでだいたい何を見ても食べても気分が悪いのですが、とりわけ卵やたばこの匂いがいけません。

すべてこれらの症状は中枢神経に不調があったときの神経過敏状態でおこるものです。もっと振興してしまうと、脚のけいれんや麻痺を起してしまいがちです。

つわりでこんな症状があったら使ってみましょう。海外へ移動して疲れすぎたり方向感覚がなくなったりした時もいいですね。

それとペットの乗り物酔いにはとてもいいレメディです。車に乗せて移動する前後に飲んでもらいましょう。ペットは実際に吐かなくても、よだれを流してイライラしているものです。

老人が老人を介護しなければならないような高齢化の時代になってきました。限界の限界まで介護をしなければならない高齢者に、Cocc,は役に立ってくれそうです。臨床で使った経験ですが、その方は高齢のお母さんを看ていたのですが、ビールを隠れて飲むようになり疲労困憊していたのですが、レメディを使うと正体不明のようにこんこんと眠りました。それが3日間くらいお昼寝ごとに熟睡して、その後はしっかり気持も体もたてなおされ再び介護に取り組むことができました。

誰が代わってあげることもできない肉親の介護ですが、ハードの部分はできる限り他人にも手伝ってもらって、肉親はソフトの部分だけでもきっちりとフォロウできるといいですね。


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